育児

新生児黄疸について

こんにちは、ユッカです♫
最近赤ちゃんを産んだので新生児に対する疑問について色々書いていきたいと思います!
今日は、「新生児黄疸について」書いていこうと思います!
入院中コロナの影響で面会ができませんでしたが、上の子と旦那と毎日テレビ電話をしていました。
その中で旦那に「黄疸がすごいね。なんで黄疸って出るの?」と言われ、当たり前に新生児は黄疸が出るものと思っていたので、なんでと言われても分かりませんでした。
そこでインプットしたことはアウトプットしていきたいと思います( ^ω^ )

【そもそも黄疸って何?】


黄疸について、看護師である私は分かりますが、一般の人は黄疸についてもわからないことだらけだと思います。
黄疸とは、簡単にいうと字の如く、「肌が黄色くなること」です。
特に白眼にわかりやすく出ます。
目に見える黄疸は、新生児の半数近くにみられる現象です。
通常なんの問題もなければ1週間程度で自然と消えていきます。

【なんで肌が黄色くなるの?】

そもそもこの黄色くなる原因はなんなのでしょうか?
それはビリルビンと呼ばれれる物質です。
この物質が血液中に多くあると体が黄色くなってきます。
人間の体内では、新しい血液が常に生成され、古い血液は破壊されています。
ビリルビンは赤血球の中に含まれているため、赤血球が破壊されると血液の中にビリルビンが出てきます。
赤血球は血液の主成分の一つで血液中の酸素を全身に運ぶ機能をしています。
赤血球が壊されて出てきたビリルビンは肝臓に運ばれて、処理され、腸に運ばれます。
腸の中に入ったビリルビンはさらに形を変えつつ、一部は体内に再吸収され、残りの大部分はウンチとして体の外へ出ていきます。
うちの色が茶色いのはこのビリルビンがたくさん含まれているためです。
逆にビリルビンが少ないうんちは白に近い色になりますので注意してみてみましょう。

【赤ちゃんはなぜ黄疸になりやすいの?】

●生まれたての赤ちゃんの血液が濃いため

お腹の中にいる間は、自分では酸素を取り込むことができません。
そのため外にいるよりも血液の中の酸素が薄く、限られた酸素を効率よく全身に運ぶ必要があ流ため、生まれたばかりの赤ちゃんは大人よりも血液中の赤血球の数が多いです。
また赤ちゃんの赤血球の寿命は大人よりも短く、たくさんの赤血球が短い時間で壊れることになり血液中のビリルビンは増えやすくなります。

●肝臓の機能が不十分

生まれたての赤ちゃんは肝臓の機能が十分に機能していません。
そのため血液中にビリルビンが溜まりがちになってしまいます。

●赤ちゃんは腸からたくさんのビリルビンを再吸収する

お腹にいる間は、赤ちゃんはウンチを出すことができません。
そのため余ったビリルビンはお母さんの血液に送って捨ててもらう必要があるため、一回腸に出したビリルビンの大部分を再吸収して血液に戻すようにできています。
この仕組みが生まれた直後はまだ残っているため、血液中のビリルビンは増えやすくなります。

このような理由で赤ちゃんは黄疸になりますが、ほとんどは生後4日から5日をピークとして自然に良くなっていきます。

【黄疸は赤ちゃんにとって有害ではないの?】

ほとんどの赤ちゃんにとって黄疸は有害ではありませんが、様々な原因によって赤血球が壊されビリルビンが増えてしまったり、うんちとして外に出せないことによって、ビリルビンの血中濃度が非常に高くなると害を及ぼす可能性があります。
高い濃度のビリルビンは、脳の組織にダメージを与え、そのまま放置すれば後遺症として体に麻痺が残ってしまうこともあります。
そのため、特殊な波長の光を赤ちゃんの体に当てることで、血液中のビリルビンを分解する治療をします。

【お母さんにできる新生児黄疸の予防法はあるの?】


黄疸が長引くのは肝疾患が原因の場合もあります。
肝疾患の兆候の一つは、赤ちゃんのうんちの色が非常に薄い色をしている時です。
うんちの色がいつもより薄い場合はすぐに受診をしましょう。

また、予防法としては、哺乳をたくさんしてあげることです。
黄疸の原因の一つは赤ちゃんの血が濃いことです。
たくさん哺乳をしてあげることでたくさんの水分が赤ちゃんの体に吸収され、血が薄まってくれつので、結果としてビリルビンを下げることができます。
さらに哺乳することは腸を動かしうんちを出すことにもつながるので、これも体のビリルビンを減らすことにつながります。

【まとめ】

黄疸のしくみが理解できたでしょうか?
少しでも仕組みを知っていれば、赤ちゃんの変化にもすぐに対応できます。
また、なんでなんだろう?という疑問や心配事も減り、自分の安心にもつながると思います。
しかし何か異常があったときは、自分で判断せず近くの小児科やかかりつけ医に相談するようにしましょう。
新生児期は1ヶ月ととても短い時期でもありますが、
まだまだ未熟な赤ちゃんの異常に気づかなければいけない時期でもあります。
自分の体を休めつつ、赤ちゃんのお世話を頑張りましょう。