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RSウィルス感染症ってどんな病気?うつらないためにはどうしたらいいの?現役看護師が徹底解説!

こんにちは、ユッカです♫
現在看護師をしながら二児の子育て真っ最中です!
二人目の出産育児休暇中にスキルアップのためにブログを書き始めました。
脱毛や子育て、お金に関してなど色々な雑記ブログを書いていきますのでぜひご覧ください。

今回は今コロナとともに流行中の「RSウィルス」について看護師目線で書いていこうと思います。

【RSウィルスって何?】


RSウィルス感染症とは、RSウィルスが体内に侵入して起こる呼吸器の感染症です。

9月ごろから流行し、初春まで続く感染症です。

まさにこれからの時期です。
近年では、夏季より流行が始まるようになってきていますが、
新型コロナウイルスの影響により感染対策が徹底されてきており、去年はほとんど流行しませんでした。

しかし、今年は5月頃より流行が始まり、7月時点で過去最高の流行状況となっています。
生後1歳までに約半数以上が、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染すると言われています。

非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染には注意が必要です。
感染すると感染と発病を繰り返す厄介な感染症です。

【RSウィルスはどのようにして感染するの?】


RSウィルスに感染している人の咳やくしゃみ、会話をしたさいに飛び散るつばを吸い込む飛沫感染や、感染している人が触った手指や物品(ドアノブや、てすり、机、椅子など)を触り、その触った手で物を食べたり、目や鼻を擦ったりなどして間接的に感染する接触感染で感染するとされています。
空気感染するといった報告はありません。
そのため、幼稚園や保育園など乳幼児は特に鼻水やよだれなどが出ているお子様も多く、そのよだれや鼻水を床や壁につけたり、先生が鼻を拭いた手で他の子を触ったりすると感染が急激に広まる可能性があります。
また、乳幼児は特に自分たちで手を洗ったり拭いたりできないため、感染する子が多いです。
自宅よりも集団生活をする幼稚園や保育園では感染のリスクが高くなっています。

【RSウィルスに感染するとどのような症状が出るの?】


通常RSウィルスに感染すると2〜8日、典型的には4〜6日間の潜伏期間を経て、発熱、鼻汁などの症状が数日続きます。
多くは軽症(ほぼ風邪症状と同じ)で済みますが、
重くなると咳がひどくなったり、
「ヒューヒュー、ゼーゼー」などの喘鳴が出たり、
呼吸困難が出るなどの症状が出てきます。
そのままにしておくと細気管支炎や肺炎へと進展することがありますので注意してください。
重篤な合併症としては、無呼吸発作や急性脳症などがあります。
生後1カ月未満の新生児がRSウィルスに感染した場合、非定型的な症状が出現する場合があり、診断が困難な場合もあります。

また、突然死につながる無呼吸発作を起こすことがありますので注意してください。

【重症化しやすい子はどんな子?】


初めて感染した乳幼児に関しては、約7割は、鼻汁などの上気道炎症状のみで数日のうちに軽快します。
低出生体重児や心臓や肺に基礎疾患があったり、神経や筋肉の疾患があったり、免疫不全が存在する場合には重症化のリスクは高まります。
また、生後3カ月以内の乳児への感染には特に注意が必要とされています。

【大人にも感染するの?】


もちろん感染する可能性はあります。
しかし、大人が感染した場合は、風のような症状であることが多く、RSウィルスに感染していると気づかないことが多いです。
そのため、感染していることに気づかないまま子供とせっし、子供が感染してしまうことが多いのです。
また、RSウィルスに感染した大人は一度に大量のウィルスに暴露されるため症状が重くなる場合があります。
また、RSウィルスは高齢者に感染すると急性の重症下気道炎を引き起こす原因となることが知られています。
特に長期療養施設内での集団発生が問題になることがありますので、集団での高齢者施設デイサービスやショートステイなどを利用している方もご注意ください。

【RSウィルスに感染しないようにするにはどうしたらいいの?】


RSウィルス感染症の感染経路は飛沫感染と接触感染です。
発症の中心は0歳児と1歳児に多いです。
一方、成人や1回感染した年長児は風邪症状や気管支炎症状のみの場合が多く、感染していることに気づかない人がほとんどです。
そのため、風邪症状や気管支炎症状のある年長児や成人は、可能な限り0歳児や1歳児との接触を避けることによって感染予防につながります。
しかしなかなか接しないという事は不可能なため、日頃からのマスクの着用や手洗い、手指消毒を心がけて接することが必要です。
また、大人ができることとしては子供たちが日頃触るおもちゃや手すりなどはこまめにアルコールや塩素系の消毒剤などで消毒することも感染対策の一つです。

【もしRSウィルス感染症にかかってしまったら治療法はありますか?】


RSウィルス感染症には現在は特効薬はありません。
そのため、症状を和らげる治療である対症療法を行います。

【看護師としてのアドバイス】


私も現在5歳と生後3カ月の赤ちゃんがいます。
上の子は幼稚園に通っているため、感染症などを持ち帰り、赤ちゃんに移してしまわないか心配です。
そのようなママさんは多いと思います。
赤ちゃんはマスクも手指消毒もできません。
しかし、手をしゃぶったり、大人や上の子供と接したり、話しかけられたりと感染する機会が多く、とてもリスクがあります。
絶対に感染しないようにするという事は不可能です。
私たち母親にできる事は、こまめな手洗いやうがい、手指消毒、マスクの着用や家族や子供への呼びかけなどです。
コロナが流行している現在、このような対策は徹底されてきています。
そのため、インフルエンザなどの流行性の感染症は減りつつあります。
目に見えて感染対策をするかしないかで流行するかしないかが見えています。
また、もしRSウィルスに感染してしまったら、感染対策を徹底し、マスクの着用をした上で、毎日の検温、呼吸の状態や機嫌はどうかなど観察しましょう。
異常があった際は、ためらわずにすぐに病院へ受診し、重症化予防につとめ子供の命を守りましょう。
ワクチン接種をしたからといってうつらないわけではありません。
普段から感染対策を徹底する事で少なくとも自分の子供だけでなく、家族やその周りの人の感染も防ぐことができるのです。
私も含め、外出や旅行へ行きたい人は多いと思います。
感染対策を徹底した上で個々の余暇を楽しみましょう!